元宝塚歌劇団男役トップの柚希礼音（年齢非公表）が１１日、大阪市内で取材会を行い、セクシーな衣装で登場する可能性を示唆した。２０１６年には退団後初となる単独コンサート「ＲＥＯＮ　ＪＡＣＫ」（３月１１－１７日、大阪・梅田芸術劇場、２６－４月１１日、東京国際フォーラム）を開催するが「セクシーなドレスは？」と問われ「あるかもしれませんね」と期待を持たせた。

　今年５月に宝塚を退団した後に出演したミュージカル「プリンス・オブ・ブロードウェイ」では女性役に挑戦。女子力もアップしてきているという。舞台のために米ニューヨークに単身滞在していたが、稽古場では共演者から「ハニー」や「ベイビー」と呼ばれることもあった。「戸惑いましたね。階段を上るときも手を取って下さったりしましたし」と苦笑い。ただ、女性扱いされた効果はあったようで「（腕や脚を指し）このへんが見えるので、気をつけています。男だと脚に青タンとかあっても見えないんですけどね」と心境の変化を明かした。

　この日の取材にもピンヒールを履いて登場するなど女性らしさをチラリ。「『プリンス－』の公演をしながら、女性の部分を育てていったような感じですね」と語った。しかし、晴れて解禁となった恋愛については「そんなこともあればいいんですがね…」と遠い目をするばかりだった。

　コンサートでは退団後に「努力してても前に進んでいるのか後退しているのは分からない」と悩んだ心境をつづった新曲も披露する。「等身大の姿を見て頂いて、お客様とキャッチボールができるようなコンサートにしたいですね」と意気込んだ。今後は舞台だけでなく、さまざまなことにチャレンジする意向。「形を決めずに頭に浮かんだことを勇気を持ってやっていきたい」と目を輝かせた。