本木雅弘 受賞に「天職だと錯覚する」
女優の樹木希林(72)が16日、都内で行われた「第40回記念報知映画賞」に出席。映画「あん」(河瀬直美監督)で主演女優賞を受賞した。この日は娘、内田也哉子の夫で俳優の本木雅弘(49)も「日本のいちばん長い日」(原田眞人監督)で助演男優賞を受賞。史上初となる親子同時受賞に照れくさそうな笑顔を見せた。
本木は受賞スピーチで、「樹木さんは『世の中の8割の人は適職に就けていない』と言っていた」と年齢を重ねた樹木だからこその言葉を明かし、「自分も(俳優に)向いていないと思う方が長かったが、(今回の受賞で)褒めていただけると、天職だと錯覚する」とジョークを交えて喜びを表した。
一方の樹木は5月にカンヌ映画祭へ赴いた時のことを振り返り、「『あん』という映画をカンヌでは世界のバイヤー(買い手)が観てくれた。中には紛争中のウクライナの人もいた」と回想。興行成績については「(自分が出た作品で)今まで足を出した映画は初めて」としながら、「世界に行くチャンスがあり、日本人として足がかりにならないかなと思いました」と日本映画の海外進出への思いを語った。