大阪市の橋下徹市長（４６）が１８日、任期満了を迎え、２００８年に大阪府知事に就任して以来、政界に旋風を起こした８年間の“橋下劇場”が閉幕した。

　午後に開いた退任会見では、８年間の政治家生活を「国からみれば僕のやったことなどハナクソだが、想像を超えるしんどさだった。でも３８歳から４６歳まで人生で最もエネルギーある時期に、全力投入するに値する仕事だった」と回顧。「やり切った。これ以上は無理。しばらくは弁護士やります」と笑顔で語った。

　政界で“大暴れ”を繰り広げた橋下氏。記者団から、ドラマのように政界で、わなや陰謀にはめられそうになったことは？と問われると「いっぱい、いーっぱいあります」とニヤリ。

　「普通は墓場まで持ってくとか言うんでしょうけど、僕は墓場まで持っていきません。これが政治の世界だ！というのを知ってもらいたいし、皆さんがおもしろく感じるかどうかも判断してほしい」と、今後の暴露を宣言した。

　「価値ある話なのでここでは話しません。有料のメルマガに登録して」とうれしそう。加えて記者団に「だれかライターってやってもらえないですか？アルバイトでやってくれないかなあ」と暴露本出版への協力を求める一幕も。

　またわなの中には「美人局（つつもたせ）」もあったのかと問われると、「それはなかったし、その程度ではおもしろくないですよ。もっと政治的でおもしろい話は山のようにありましたよ」と振り返っていた。

　ほかにも「『橋下政治塾』みたいな形で、週１か、月１で、ツイッターで直接議論できるようなこともやろうかと考えています」と引退後の構想を思い描いていた。

　夕方の退庁時には市役所前に集まった約１５００人の市民の橋下コールに、笑顔で手を振り庁舎を後にした。