なお美さん 腹水4リットルでも稽古
今年9月24日に胆管がんのため54歳で亡くなった女優の川島お美さんの壮絶な闘病の様子が24日、明らかになった。夫のパティシエ・鎧塚俊彦氏(50)が24日、フジテレビ系で放送された特番「独占秘話!川島なお美夫が初告白!!余命1年 共に戦った闘病全記録」(後7・00)で告白した。
番組では、川島さんの遺作となった舞台「パルレ」の稽古の映像を公開。今年9月1日に撮影された映像には、4リットルもの腹水がたまり、やせているのにお腹だけがポッコリと膨らんだ姿が映されていた。この時点で川島さんの肝臓の8割ががんに冒されていたという。
激ヤセ姿で登場した9月7日のイベントは、3日前に腹水を抜いて臨んだものだった。しかし、イベント開始時点で再び、腹水がたまり始めており、医師には「お腹の膨張感が半端なく苦しいです」とメールしていた。
川島さんの最後の出演となった、9月16日の「パルレ」長野公演では、舞台袖でセリフが出てこなくなり、半ばパニックになったことも明かされた。肝臓でアンモニアが浄化されず血液に残留し、脳に悪影響を与えていたという。共演した女優の高汐巴は「せりふもわたしが言ったりして…。彼女が『ありえない、ありえない』って。辛かったと思います。体が痛いとかよりも」と振り返った。
鎧塚氏は、降板が決まった後も川島さんが「舞台を降りたくない」と悔しがっていたことを涙ながらに告白。亡くなる寸前まで女優としての思いを捨てなかった川島さんを「もうええよ、もう十分やったよ」と説得して東京に連れ帰ったことを明かした。