D・ボウイさん死去 布袋もショック
「スターマン」「レッツ・ダンス」などの大ヒット曲で知られる英ロックシーンを代表する歌手、デヴィッド・ボウイさんが10日、死去した。69歳。1年半にわたりがんで闘病していた。愛する家族に見守られての最期だった。ボウイさんの公式フェイスブックやツイッターで11日に公表され、悲報は瞬く間に世界中に広がった。
96年、ボウイさんの日本武道館公演の前座(オープニングアクト)を務め、6月5日の公演ではステージで共演するという夢を叶えたギタリストの布袋寅泰は、滞在中のロンドンでインスタグラムを更新。「David Bowieが旅立った…。突然の訃報がショックで信じられない。信じたくない。僕の人生を変えた人。永遠の憧れであり目標だった人」とコメント。
共演時の2ショット写真をアップし、「昨夜はずっとBlack Star(※最新アルバム)を聴いていた。深く広がる音に身を委ね、この人を好きでよかった、と喜びに浸っていた。スターマンは今頃このロンドンの空に帰ってきているのだろうか。R.I.P. David san...僕の永遠のアイドル。安らかに。素晴らしい芸術の数々をありがとう。」と永遠のアイドルとの別れを惜しむとともに、あふれる感謝の思いをつづった。
ボウイさんは親日家として知られ、ステージでは山本寛斎デザインの衣装を愛用。83年公開の大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」に主演し、坂本龍一やビートたけしとの共演も話題になった。
坂本の元妻(06年8月に離婚)でシンガーソングライター・矢野顕子はツイッターで「ボウイさんへ。かっこいいってこういうこと、の永久欠番ですね。私が個人的に触れ合ったことは数回しかありませんが、一番心に残っているのは、幼かった娘をとても可愛がってくれ、六本木の街を肩車して歩くご機嫌な姿です」とボウイさんが幼かった坂本美雨(歌手)を肩車して六本木を歩いてくれた思い出を記し、敬愛の気持ちをつづった。