春団治さんお別れの会 文枝らが悼む
9日に心不全のため、85歳で亡くなった三代目桂春団治(かつら・はるだんじ、本名河合一=かわい・はじめ)さんのお別れの会が26日、大阪市北区の天満天神繁昌亭で行われ、実行委員長を務めた桂文枝(72)、桂ざこば(68)らが上方落語四天王の最後の1人となった三代目との別れを惜しんだ。
六代目笑福亭松鶴さん、五代目桂文枝さん、三代目桂米朝さんと共に「上方落語四天王」と呼ばれた春団治さんとのお別れには、多くのファンも訪れ、白い菊を献花してその業績をたたえた。
式では、上方落語協会会長の文枝をはじめ、同副会長の笑福亭鶴瓶(64)らがお別れの言葉を贈り、文枝は「落語に真摯(しんし)に取り組んだ美しい高座はいつまでもみんなの心に刻まれている。これからは上方落語第2章が始まると思います」と声を振り絞った。
鶴瓶は「四天王の思いを少しでも持ってこれからも頑張っていきます。時々、繁昌亭に来て、僕らを見とってください」と高座でほほ笑む春團治さんの遺影に語りかけていた。