宝塚雪組 インフルで休演者続出

 兵庫県の宝塚大劇場で「るろうに剣心」を上演中の宝塚歌劇団雪組でインフルエンザが流行し、12日も新たに休演者が1人増え、6人が休演した。スタークラスでも、3番手格の彩凪翔が11日から休演。72人の組生徒のうち、1割近くが休む緊急事態となっている。

 彩凪の代役で真那春人が主要な役である武田観柳を務めた。演出の小池修一郎氏は「殺陣の多い芝居ですがケガ人は1人もいない。しかしインフルエンザで…」と大量離脱にショックを隠せなかった。

 今公演はシリーズ累計5900万部を超え、アニメも大ヒットした和月伸宏氏の同名漫画が原作。タカラヅカファンのみならず、原作ファンの男性も多く、立ち見まで出る大盛況となっている。そのため武田観柳が代役と知らないままに、真那のコミカルな演技に劇場内は大きな笑いに包まれ、「面白かった!」の声も飛び交った。

 現在、休演者の復帰予定は未定となっている。それだけに緊急事態での中での生徒たちの頑張りに、小池氏もホッとした様子。「完璧な形でお見せしたかったのですが…でもいまの雪組の勢いというか、何とかカバーしようという組としての力がある」と、パワーのある舞台にホッと胸をなで下ろしていた。

 またこの日、宝塚歌劇団から次回雪組大劇場公演が「私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest HITS!」(宝塚大劇場10月7日~11月7日、東京宝塚劇場11月25日~12月25日)に決まったことが発表された。

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