林家こん平 病気をおし弟子の襲名会見
多発性硬化症で闘病中の落語家・林家こん平(72)が22日、都内で行われた弟子の林家ぼたん(36)らの真打ち昇進襲名披露会見に登場した。車いすで会場に入ると、ぼたんの手を借りて着席した。
ぼたんが「師匠が病気で休んでいる期間はいろんな方に助けられ、今日を迎えられました。おばあちゃんになってもできるような、息の長い芸人になりたい」と所信表明すると、笑顔で拍手を送った。まな弟子の晴れの席で、師匠の立場から「ぼたんも一生懸命やりますから、みなさま方、よろしくお願いします」とかすれた声で訴えた。
こん平の体調について、ぼたんは「小康状態です」と説明。「日常生活には支障ありませんが、固有名詞が出てこなくて。私のことを『女の子』とずっと言ってたのが、今日は『ぼたん』と呼んでくれてうれしかった」と何気ないひと言を喜んだ。
また、弟子の林家たけ平(38)が真打ちに昇進した林家正蔵(53)は、「『こぶ平』を(襲名して)継いでくれと話したら、それだけは勘弁してと言われました」と自虐ネタで笑わせていた。