号泣元県議 今回も「記憶ない」連発
政務活動費をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた“号泣県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の第2回公判が22日午後、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で開かれた。
前回1月26日の初公判に続き検察、弁護側双方による被告人質問が行われたが、野々村被告は今回も、肝心の政務活動費に絡む質問には「記憶にありません」「分かりません」を大連発した。
その理由を「前回も申し上げたと思います。病気のため、医師の診断を受けている」と、記憶障害の可能性があるとの診断を受けていることを主張した。
「収支報告書を作成した記憶が全くないので、(虚偽の)書類を作成したのかすら分かりません」との主張を貫いた。
しかし、前回、野々村被告側は「記憶障害の可能性」の診断書を提出することを予告していたが、この日の法廷で提出はなく、言及もなかった。閉廷後に野々村被告の弁護人は「法廷を見ていただいたとおり。(証拠)請求してない。もう(証拠調べはこの日で)終わりました」と話し、診断書の提出は見送られたもようだ。
証拠提出しなかった理由を問われると、弁護人は「ご想像にお任せします」と苦笑いで語った。