NHK籾井会長 不祥事続出で謝罪

 NHKの籾井勝人会長が28日、情報番組「NHKとっておきサンデー」内で、同局内やグループ会社で続出している不祥事について視聴者に謝罪した。自らが先頭に立って局とグループの改革を推進すると約束した。

 まず子会社のNHKアイテックの社員2人が架空発注で約2億円を着服していた問題に触れ、籾井会長は「視聴者の皆さまから大変厳しいご指摘をいただきました。心からおわび申し上げます」と謝罪。「不祥事を防ぐ取り組みをこれまで行ってきたにもかかわらずこうしたことが起きてしまったことが極めて残念です。私自身、悔しさでいっぱいです。その責任を深刻に受け止めています」とし、すでに発表している自らの役員報酬50%を2カ月自主返納することなどの対応をあらためて視聴者に伝えた。

 NHK局内でもタクシーチケットの不正使用や塚本堅一アナウンサーが危険ドラッグを製造したとして医薬品医療機器法違反の罪で略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けた事件が発生(NHKは塚本アナを懲戒解雇)。不祥事が続いている。

 籾井会長は「こうした一連の不祥事は公共放送に携わる者としてあってはならない、言語道断なことです。視聴者の皆さまに深くおわび申し上げます。公共放送NHKで働くことの自覚と責任、そして視聴者の皆さまからの大切な受信料で成り立っていることを全職員1人1人の心にしっかり刻むよう強く求めていきます」と頭を下げた。「私が今、取り組むべきことは、1日でも早く視聴者の皆さまの信頼を取り戻すために全力で改革を行っていくことと考えています」「当たり前のことを確実に行う以外にありません。私が先頭に立ち、改革に不退転の決意で取り組んでまいります」と再発防止を誓った。

 NHKはNHKアイテックの不祥事を受けた再発防止について「出金管理の徹底」、「支社の支払い処理を本社が審査する」、「常勤監査役を外部人材起用」、「NHKアイテックの業務を0ベースで見直す」といった対策を掲げた。他のグループ企業についても出金管理を徹底し、企業の業務を見直し、整理を進めるという。局内の不祥事についても、プロジェクトを立ち上げて再発防止を検討しているとした。

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