布袋 故郷高崎市で7・3フリーライブ
ギタリストの布袋寅泰(54)が5日、故郷の群馬県高崎市内で会見し、7月3日に同市もてなし広場で自身初のフリーライブを開催することを発表した。
布袋は高崎市に在住していた14歳で初めてギターを手にし、1981年に同郷の氷室京介、松井恒松とロックバンドBOOWY(※正式表記は2つ目のOに/)を結成。原点の地でのフリーライブに「風と田んぼしかなかった街で、僕はギターとロックに出会い、今も夢を見続けて、ここまでやってきた。声援を送ってくれた地元への恩返しと若者に夢を与えたい」と意気込み、感謝と激励を込めた演奏を誓った。当日は約1万人の動員を予定している。
高崎はBOOWY以降もBUCK-TICKやROGUEなど多くのバンドを輩出した“バンドの聖地”として知られ、ロックでの町おこしにも取り組む。今回のフリーライブもその一環だ。アマチュアのオーディションも行われる予定で、布袋は「若者たちにプロはすごいぞっていうのを見せるために、本気でやる」と気合を入れた。
氷室らメンバーの集結も期待されるが、布袋は「どうですかね?」とニヤリ。氷室ら同郷アーティストを「この小さな街から大きな夢を描いた同志として共感するものがある」と言及するにとどめた。企画した音楽プロデューサーの多胡邦夫氏は「今回は布袋の単独ライブ」と否定したが「これから5年10年と続けていく。そのスタートになれば」と将来的な可能性を否定しなかった。
音楽活動35周年の今年は、この日に同市内でスタートしたライブハウスツアーや、4月7日に東京・代々木第一体育館で開催する「ソロデビュー再現GIGS」など、8つの記念プロジェクトを予定している。第3弾にあたるフリーライブについて布袋は「区切りでありスタートにもなる」と自ら意味づけた。