山田ルイ53世 壮絶引きこもりを語る

 髭男爵の山田ルイ53世(40)が6日、関西テレビで放送された「マルコポロリ!」に出演。中学2年で引きこもりになった少年時代、6年後の20歳で脱却しお笑いの道に進んだものの、消費者金融からの借金地獄に陥ったことなど、壮絶な半生を赤裸々に告白した。

 小学生ではサッカー部のレギュラー、学業優秀で「神童」と呼ばれていた山田。兵庫県内の超名門中学・六甲中学にわずか半年の猛勉強で入学。常にトップの成績だったが、夏休みを前にした中2の7月上旬、通学途中に大便を漏らしてしまったことをきっかけに、2学期から不登校、引きこもりとなったことを明かした。

 「心が壊れてました」と山田。友人が見舞いに来てくれても「点数稼ぎにきたんやろ」としか思えず、2階の自分の部屋で引きこもりに。親が寝静まった夜中に1階にこっそり降りて「冷蔵庫をあさったり、テレビを見たり」、深夜に人目を避けてコンビニに行ったり。

 「あまりに外とのつながりがなかったので」と、朝と夕には窓を少しだけ開け、望遠鏡で同級生の姿を眺める引きこもり生活。「太って服が入らんようになってからパンツ一丁で生活してた」といい、夏に屋根にパンツ一丁で登って日焼けしていたところ、近所からクレームが入ったことも振り返り、「家でパンツ一丁で生活してたんは、親にとってはとてつもない苦痛やったみたいで、ほんとに申し訳ないと思ってます」と反省した。

 16歳で自宅近くで1人暮らしを始め、コンビニでバイトを始めたが、同級生が登下校時にコンビニにやってきて顔を合わせるのが「苦痛だった。クスクス笑われたり…」と回想。18歳で成人式のニュースを目にしたことがきっかけで、突然、大学に行くことを決意。自宅に戻り、勉強。大検に一発合格し、愛媛大学(法文学部夜間コース)に入学した。

 それでも「オレ、ほんまは東大とか行くはずやったのに…。ちょっと違う、しっくりこなかった」と違和感を抱き、大学3年で親に内緒で上京。吉本の芸人養成所「NSC」に入学し、芸人を目指した。

 しかし、芸人とバイトの両立はプライドが許さず、生活費は消費者金融からの借金。300万円を借り、月に10~20万円の利子を返すためだけにバイトをする日々が続いた。「(引きこもりの)6年間、人間関係の実践がなかったですから」とバイトはどれも1カ月も続かなかったことも明かした。

 NSCをやめた後の1999年、24歳の時にひぐち君(42)と出会い、髭男爵を結成。33歳で貴族キャラの「ルネッサ~ンス!」でブレークを果たした。この日の番組で、ひぐち君から、出会った当初は「みんなを下に見る(見下す)」態度だったことや、「(僕の方が)2歳上なのに『俺よりお前の方が下だからな』と言われた」ことなどを暴露され、苦笑い。

 貴族キャラで“ルネッサンス(復活)”を果たした山田は、「人生の中で、ええことあったら、しばらくしたら終わる(ことを学んだ)」と“一発屋”をネタに笑わせていた。

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