堺雅人 流行語大賞に期待

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜、後8・00)で主演を務める堺雅人(42)が8日、都内でデイリースポーツなどの合同インタビューに応じた。

 1月に番組がスタートし、前半の最大の見せ場・第13話(上田決戦)までは主に長野県が舞台。堺が演じる真田信繁と父・昌幸(草刈正雄)、母・まつ(木村佳乃)、兄・信幸(大泉洋)ら家族がストーリーの中心だ。前半について堺は「1話ずつの完成度が高い。すごく面白いものが13本並んだ。見逃してもすぐにおいつける。短編としても面白い」と三谷幸喜氏(54)の脚本の完成度の高さを指摘した。演じていても「1話ずつ緻密に計算しながら全体の計算もなさっているのは三谷さんならでは。1本終わると。へとへとになるぐらい。濃密な時間が流れている」と語った。

 三谷氏が描く物語は「教科書に太字で出てこない人物も大事にしている」という。「どんな人にも人生があり。その死から学ぶことができる。誰かが死ぬことで主人公の信繁が少しずつ成長できる。物語が無駄になっていない。三谷さんの愛を感じる」とやはり三谷氏の脚本を称賛した。

 細かい部分にもこだわりとして表れている。具体的には西村雅彦(55)が演じる室賀正武が、毎週のように大泉演じる信幸を「黙れ!こわっぱ!」と声を張り上げて怒るシーン。堺は「『黙れ!こわっぱ』で流行語大賞を狙ってほしいくらいの汎用(はんよう)性ある言葉だと思う」と、自身が獲得した「倍返し!」級の広がりを期待した。

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