落語家の故・初代林家三平さんの夫人でエッセイストの海老名香葉子さん（８２）が９日、東京・上野公園で東京大空襲の悲劇を語り継ぐ慰霊式典「時忘れじの集い」を開いた。

　１９４５年３月９日から１０日にかけての東京大空襲では約１２万人が命が失われ、海老名さんも家族６人を失った。海老名さんは時折涙を浮かべながら「戦争は絶対にしてはいけないという思いを次の世代に引き継いでいかないといけない。あと３０年生きます！」と力を込めて語った。

　今年で１２回目となった式典には、海老名さんの長男で落語家の林家正蔵（５３）、次男の二代目林家三平（４５）、次女の歌手・泰葉（５５）、三平の妻でタレントの国分佐智子（３９）が出席した。海老名さんは、０７年に落語家・春風亭小朝（６１）と離婚して以降、独身の泰葉は「出戻りの泰葉でございます！」と笑い飛ばしながら登場。これには海老名さんも「普通は帰ってくるのは恥ずかしいことだと思うんですが…」と苦笑いしつつ「もうそろそろ独り立ちしてくれたらいいけど、元気で頑張ってくれば」と再婚を願っていた。