吉岡「あさが来た」メガネ娘好演で反響
NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」に出演中の女優・吉岡里帆(23)が12日、滋賀県大津市で行われた春の風物詩「第61回びわ湖開き」に参加し、遊覧船・ミシガンの1日船長を務めた。
吉岡はヒロイン・あさ(波瑠)の娘の親友で、無愛想だが、実業家としてのあさを尊敬しているメガネ娘の田村宜を演じている。
朝ドラでの好演で、メガネのイメージが定着し「これからの芸能活動はメガネをかけてやったほうがいいんじゃないかというアドバイスが多方面から来てます」と笑顔。大阪での撮影時には、大阪のおばちゃんから声をかけられることが多かったといい「メガネしてへんかったら分からへんやん」と激励されたという。
京都出身で、上京した昨年6月までは京都を中心に小劇場に客演などで出演し「あっぷあっぷになりながら、どうしてもお芝居を続けたくて、必死になってました」と振り返った。
毎年イベントで遊覧船が寄港し、1日船長に花束を贈っている「大津プリンスホテル」は、奇遇にも吉岡が昨春まで、上京資金をためるために働いていたアルバイト先。1年を経て、この日、朝ドラ女優として“凱旋(がいせん)”した吉岡は、ホテルのスタッフらに温かく迎えられ「泣きそうでした。料理長とか、私に厳しく接客をたたき込んでくださった人たちがいて。こういう日が来たのは感慨深いです」と感謝した。
「接客を徹底的に教えられ、すごい怒られて、いっぱいどつかれました」と笑顔で明かし「仕込まれた、人を楽しませるための気遣い、気配り、おもてなし、この3つは、今でも役者をやるうえで大事なことです」と女優業の礎になっていることを語った。