前田美波里 差別の過去明かす
女優の前田美波里(67)が19日、TBS系「サワコの朝」に出演し、歌手で俳優のマイク真木(71)との結婚・離婚の経緯について語った。
ミュージカル女優として活動を始めた当初の18歳で、資生堂の化粧品キャンペーンガールに抜てき。一躍、有名になった。だが当時「芸能界に入って『15歳の混血の女』と言われた」と、差別を受けていたことを明かした。
米国人の父と日本人の母の間に生まれた前田。当時の日本人女性でも群を抜いたスタイルと、整った目鼻立ちで人気を集め、水着姿のポスターがクローズアップされていた。
「もう結婚して家庭に入りたい、と思っていたら(マイク真木が)現れた。彼しかいないと思いました」と結婚を意識し、1968年、人気絶頂の20歳で真木と結婚した。
結婚後は舞台から離れ主婦業と両立してテレビ番組の司会などを担当。しかし舞台への情熱は捨てられず「好んだ世界ではなかった。舞台で歌ったり踊ったりしたい」と葛藤しながらの生活だった。
結婚生活は7年続いたが「これでいいんだろうかと。体調も悪くなり、どうしても満足できない」と離婚を決意。当時幼かった長男の俳優・真木蔵人を置いて家を出た。
蔵人と離れたくない気持ちも強かったが「私は子供の頃、父がおらず、それで心の欠落があった」と、父親であるマイク真木の元に託したという。
76年に離婚後、親子で会うことができたのは、蔵人が芸能界入りした後。「(マイク真木から)息子が思春期になり、どうにもいかなくなったので母親としてみてやってくれと言われて。それからです。徐々に大人になってから、親子で仲良くなれた子供のおかげで今、つながることができている」と振り返った。