つんく♂ 黒柳徹子とパソコン会話
喉頭がんで声帯を全摘出した歌手で音楽プロデューサーのつんく♂が21日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜正午)に出演し、黒柳徹子とパソコン入力でやり取りを交わした。
白いブレザーにグレーのマフラー姿のつんく♂は、ノートパソコンを前に席についた。
つんく♂がパソコンで入力した文字が後方のモニター画面に打ち込まれるという方法で、黒柳との“会話”が始まった。
つんく♂の文字入力はかなり速く、ミスタッチもほとんどないため黒柳とはストレスのない会話が成り立った。
そんなやり取りの中で、つんく♂は「声帯を摘出すると、ものが喉を通らなくなるんですよね。徐々に慣れてくるんですが、最初はゴマ粒でもひっかかるような、そこにゴマ粒的な大きさのものが入り口を塞ぐとそのあとから何も入らないので、鼻から水分でも何でも逆流して出てくるんです」と、鼻から逆流する様子を手真似で説明して見せた。
食べるのが面倒になりサボっていると、夫人から「あなたは4月に大学の入学式のステージに立って後輩達にエールを送るんでしょ!」と母校・近大の入学式に出席することを思い出させて、励まされたという。
対談の最後に、つんく♂は「今までとは違う人生は、これはこれで楽しめるというか、やりがいがあるなって思ってます。なので、僕に出来ることを探して、世の皆様と共有できたらと思います」と、今後の人生を前向きに思い描いた。
つんく♂は今、声帯の代わりに食道を振動させて話す「食道発声法」を訓練中。