女子高生シンガー 和島あみがデビュー

 歌手の和島あみ(17)が、4月からMBSアニメイズム枠とWOWOWで放送されるアニメ「迷家-マヨイガ-」の主題歌「幻想ドライブ」で5月3日にデビューすることが23日、わかった。和島は今年1月に「ホリプロ×ポニーキャニオン次世代アニソンシンガーオーディション」でグランプリを獲得した。

 和島の歌手人生は、コンプレックスから始まっていた。幼少時から歌うことが大好きだったが、小学生のころから、独特の声を同級生にからかわれ、深く傷つくこともあったという。その影響で、中学1年の夏休み前には不登校にまでなってしまった。

 自分に自信を持つことができず、悩んでいた和島を奮い立たせてくれたのは、小学生時代から両親が聴かせてくれた中森明菜の歌だという。「歌手ならば、自分の特徴のある声を生かせるのかもしれない」と前向きに考え始め、中学3年時には少しずつ学校へも通うようになった。

 そして高校に進学する際、歌手の夢を目指して札幌のスクールに通いたいと両親に志願。両親は最初は反対したが、最後は快く送り出してくれたという。アルバイトをしながら札幌の高校とスクールに通う過酷なスケジュールで体調を崩した時もあったが、両親の支えで乗り越えた。

 そのスクールで和島はアニソンに出合った。スクールの発表会の観覧者に勧められ、いつしかアニソンを中心に歌うようになっていた。そして迎えたオーディション。書類選考を通過したものの、予選会場が東京と大阪しかなかったため、一時は諦めかけた。それでも父親が背中を押してくれ、意を決して予選に参加した。

 「絶対負けない」という強い意思と、「アニソンからアニメに興味を持ってもらえるような存在になる」という強い決意を持って挑んだという和島は、予選を勝ち抜いて最終審査に進出。応募総数1万41人の中から残ったのは、わずか13人だった。最終審査でも、持ち前の情感あふれる歌声と表現力をいかんなく発揮し、グランプリを獲得。デビューへの道をつかんだ。

 レコーディングを終えた時には、これまでの出来事が頭にあふれ、自然と涙が出てきたという和島。「幼いころからの夢のスタートラインに立てて、とてもうれしいです。今の自分のできる精一杯で頑張りたいと思っています!」と抱負を口にした。

 さらに「デビュー曲が『迷家-マヨイガ-』のオープニング主題歌になるということで、デビューだけでなくアニメの主題歌を歌うという夢がかなって、本当にうれしい気持ちで一杯です。迷家の世界観はもちろん、私自身の気持ちとも重ね合わせて歌いました。皆さんがあともう一歩踏み出したい時に、背中を押せるような曲になれば幸いです」と初々しく話した。

 「迷家-マヨイガ-」は、監督を「ガールズ&パンツァー」の水島努が、シリーズ構成を「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」心が叫びたがってるんだ。」の岡田麿里が、そしてアニメーション制作を「艦隊これくしょん-艦これ-」のディオメディアが担当。アニメ界の頂点ともいえる超ヒットメーカーがそろう話題作となっている。

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