門倉有希 突然の休養は「監禁」だった
演歌歌手・門倉有希(42)が15日、TBS系で放送された「爆報!THEフライデー」に出演。デビューした94年秋に精神的疲労を理由に突然休養した騒動について、実は交際男性からの監禁&DV生活が原因だったことが明かされた。
門倉は94年2月に目玉新人としてデビュー。新人賞レースを順調に走ってきたが、同年10月19日、所属事務所とレコード会社が、休養を発表した。
関係者は当時、同年6月からすでにキャンセルが続いており、10月始めの音楽番組収録もキャンセルしたことなどを明かし、年内のスケジュールをすべて白紙に戻したことを発表した。
当時はマスコミに対し、「登校拒否みたいなもの。自覚の問題。精神的に落ち込んでいるので、年内は休養にした」と説明し、一部週刊誌で報じられた男性問題、失踪説などについて、「そんなことはない。都内の自宅でお母さんも一緒」と否定していた。
しかし、この日の放送で、門倉自身が「当時付き合ってた男性に監禁されてました」と真相を初告白した。男性とは15歳の時に出場したオーディションで知り合った同い年の出演者。高校卒業と同時にともに上京。同棲するようになった。
しかし、男性の束縛は厳しく、約束の時間を3時間遅れて帰宅した際には衣装を切り裂かれ、殴られ、顔面出血したこともあった。DV被害だったが、当時はそうは思えなかったという。
“事件”が起こったのは、94年10月1日。大切な歌謡イベントがあったが、男性は「仕事に行くな、行くなら殺してやる」と包丁を突きつけた。門倉は「私、殺されるかも、と思った」と恐怖を明かす。
その日以降、監禁生活が始まり、24時間監視下に置かれ、食事はカップラーメン。脱出を試みたが、見つかって殴られたこともあった。監禁7日目に隙を見て脱出。公衆電話から福島の実家に電話し、ようやく脱出に成功した。
監禁のストレスから拒食症になり、デビュー当時は57キロあった体重は、39キロにまで18キロも激減。「食事もちょこっと食べて気持ち悪くなっちゃう…」と悪夢の当時を振り返っていた。
門倉はその後、芸能界に復帰。96年大みそかにNHK紅白歌合戦に初出場を果たした。