くまモン産みの親、小山薫堂氏苦悩
熊本県出身の放送作家でゆるキャラ「くまモン」のプロデューサー、小山薫堂氏(51)が17日、パーソナリティーを務めるTOKYO FMラジオ「日本郵政グループPresentsジャパモン」(後1・00)に出演し、熊本地方を襲った地震についてのショックを口にした。14日夜の地震発生後は、被災地、被災者を勇気づけるため「くまモンに活躍させなきゃと考えていたが、(今は)そんな感じでもないですね」とやるせなさを口にした。
同番組は16日に収録された。
小山氏は冒頭で「14、15日に熊本で大きな地震があり、甚大な被害がありました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし、お悔やみ申し上げます。また被災された方には心よりお見舞い申し上げます」と語りかけた。
小山氏は天草市の出身。「まさか、ふるさとがこのような形になるとは夢にも思わなかった。熊本でも地震はあったが、東京に来てからの方が地震に慣れたような感じ」と動揺を隠せなかった。
天草市内の実家に被害はなかったそうだが「これまで熊本は、阿蘇山の噴火に対しては敏感でしたが、地震にはあまり警戒していなかったかも。私もびっくりしたし、熊本城の石垣が崩れているのを見てショック。あんな頑丈なのが崩れるなんて」と心を痛めていた。
番組では、小山氏の弟子の母親で益城町在住の女性に電話をつなげ、現地の様子をたずねた。
女性は「14日夜の地震は水屋のガラスが割れるくらいでしたが、それを片付けてやれやれと思っていたやさきの16日、未明の地震がすごくて。家の中がめちゃくちゃで、屋根瓦も落ちた」などと報告した。
小山氏は「最初の地震の時はくまモンに活躍させなきゃと考えていたが、(今は)そんな感じでもないですね」とやるせなさを表現。「これからどう動けばいいかな。自分の中で早く整理をつけて、どうしたら応援になるかということですね」と支援の方法を探っていた。