吉本 各劇場で芸人が募金呼び掛け
吉本興業が20日、全国11の劇場で、熊本地震の義援金を集める募金活動を開始した。今後毎日、各劇場での公演後に出演芸人がロビーなどに立って、来場客らに募金を呼びかける。
この日、大阪・なんばグランド花月では公演後に漫才コンビの中田カウス・ボタン、中川家、落語家・月亭八方らが募金箱を持って活動した。
中田カウス(66)は、まだ余震が続き、被災地で救出活動が続いている現在は「芸人の出番はまだ」と話し、「今、大勢の皆さんがいらっしゃる劇場で舞台をやっている我々にできることは、募金だと思います」と語った。
東日本大震災時も、芸人が被災地に慰問に駆けつけるのは「元気になってもらおうと、テンション高くして行っても、早すぎたり、タイミングが難しかった」と振り返り「本当に笑いが求められる時期になれば、必ず、許される場所にお伺いしたい」と語った。
なんばグランド花月は、熊本県の人気マスコット・くまモンが認知度が低かった時期に出演して、ズッコケ、ツッコミの芸をみせ、ブレークのきっかけをつかんだ縁もある。中田ボタン(68)も、くまモンが、再びお笑い舞台に登場できるまでに復興が進むことを願い「それが一番です」と語っていた。