視聴者の声 NHKを動かす…
視聴者からの声がNHKを動かした。大きな被害が生じている熊本地震について、NHKは14日の地震発生直後、午後9時34分から18日午前8時まで公式サイト上で地震関連のニュースを同時配信したが、16日午後1時過ぎからは海外からでも視聴できるよう制限を外した。NHKは今回が初めての措置としている。
14日に同時配信を開始した直後から、海外からの視聴を求める声がNHKに届いたという。また、担当者によると、「ネット上でも海外の日本人の方から、同時配信を見たいという声を認識しました」といい、世論に応える形で、海外にも初めて同時配信した。
板野裕爾放送総局長は20日の定例会見で、「海外在住の邦人の方から、ぜひとも日本の災害について知りたいと(いう声があった)。最新の情報をネットを通じて知りたいという要望が寄せられたので解放した」と国内限定を解除した理由を説明した。
これまでにも大きな災害があった際には、テレビでの放送をネット上でも見られる同時配信を行ってきた。NHKは昨年9月の関東・東北豪雨の際は約300万人が、今回の熊本地震では500万人がアクセスしたと発表した。
もともと、同時配信の内容は国内向けのものだったため、海外から同時配信を視聴できないように設定していた。