長渕剛 ラジオで「立て、立て熊本」
熊本県に隣接する鹿児島県出身の歌手・長渕剛(59)がTOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットで放送する震災特番「長渕剛 届け!九州へ!!」が23日、放送された。長渕は「明日へ続く道」「HOLD YOUR LAST CHANCE」など5曲を弾き語りで歌い、被災地へエールを送った。
「熊本のみんな聞いているか~。避難所、車で聞いているみんなも耳を傾けられたら」と語りかけると、被災地へ向けた無題の即興曲を披露。「♪立て、立て熊本、立ち上がれ。九州みんなで立ち上がってやれ~」と故郷・九州へ思いを込めてシャウトした。
さらに「10代はどんどん動いてくれよ。じいちゃん、ばあちゃんは太陽になって」と励ましの言葉を送ると、楽曲「HOLD YOUR LAST CHANCE」の途中では、「聞こえたかー。とにかく気をつけてくれ、それしか言えねえ」と思いを伝えた。
全国に向けても「九州をよろしくお願いします」と熱く呼びかけた。
長渕の祖父は熊本県菊池生まれで親戚も熊本に在住だった。「菊池ってのは長渕のルーツ」と話し、5つ年上の実姉は大分に住んでいることから、「九州全体が故郷になるわけ」と明かした。
1999年公開の主演映画「英二」で市内を走る電車や夜の熊本城で撮影を行った経験もある。石垣が崩落するなど大きな被害を受けた熊本城について「俺たちの熊本城の石垣、音を立てて崩れるのが熊本のみんながどんだけ怖くて悲しかったことか。なんか自分が壊れていくようで、冗談じゃねえと思った」と語った。
長渕は東日本大震災以降、被災地で激励ライブを行うなど勇気づけてきた。今回は長渕が同局に「何かできないか」と直訴したことから緊急特番が実現した。