樹木希林、カンヌで娘の結婚式振袖着た
世界三大映画祭の1つ、フランス・カンヌでの第69回カンヌ国際映画祭で、「ある視点」部門に正式出品された「海よりもまだ深く」(是枝裕和監督)の公開初日舞台あいさつが21日、新宿ピカデリーで行われ、カンヌから帰国したばかりの阿部寛(51)、真木よう子(33)、樹木希林(73)ら主要キャストが顔をそろえた。樹木は公式上映時に着ていた振袖が、娘のエッセイスト・内田也哉子が、本木雅弘との結婚披露宴で着たものだったと明かした。
カンヌで樹木は、黒地に鮮やかな鶴が描かれた振袖でレッドカーペットを歩いた。舞台あいさつでこの時の衣装について司会者から質問されると、「着るものがなくて、うちの娘が20年前に結婚した時のお色直しの振袖なのよ。その時も古着だったけど、また余計に古着になっちゃったのよ」と自分に突っ込みを入れながら振り返った。
がんと闘病中であることも知られている樹木だが、この日もいつも通り元気な姿を見せた。カンヌに残っている是枝監督のパネルを持って登場する手はずになっていたが、舞台袖に忘れかけてしまうハプニングも。カンヌについては「なんとか行って、よれよれしながら帰って参りまして。もうばあさんが行くところではないなと思いましたね」と自虐的に語った。