佐々木蔵之介 アウシュビッツ訪問生きた
俳優の佐々木蔵之介(48)が23日、大阪市内で主演舞台「BENT」(7月9~24日、東京・世田谷パブリックシアター、8月19~21日、大阪・森ノ宮ピロティホール)の取材会を行い、以前に訪れたポーランドのアウシュビッツ収容所の印象を語った。
佐々木は7~8年ほど前にふと思い立ってアウシュビッツを訪れたことがあったという。今回の舞台で同所に収容された同性愛者を演じることになり「行ってて良かったと思いましたね」と心境を明かした。「印象に残っているのは髪の毛ですね。髪の毛がごっそり残ってるんですよ。あとは壁に銃を撃った跡があったりとかね…」と心に刻み込まれた光景をかみ締めるように思い出していた。
舞台は世界35カ国で上演され、映画にもなった名作。同性愛者であることから収容されたマックス(佐々木)とホルスト(北村有起哉)の極限状態での愛と尊厳を描いている。佐々木は「究極の状況にいて、人を愛することで生きていることを感じる。愛の大切さが見えてくる作品です」と言葉に力を込めていた。