歌手・冠二郎（７２）が２６日、東京都杉並区の大宮八幡宮で、今年３月３１日に入籍した３１歳年下の妻・みなこさん（４１）と挙式した。挙式後に夫婦そろって会見した冠は、カメラマンのリクエストに応じ、みなこ夫人の頬に８回もキスを繰り返すなど、喜びを爆発させた。

　歌手として何度も大舞台に立ってきた冠も、７２歳で初めて迎えた、華やかな人生の喜びの日は「感無量！夢のようなという言葉がピッタリ。まさかこういう日が来るとは思っていなかった」と、満面の笑みだった。

　みなこ夫人は都内在住の歯科衛生士。今年の１月２４日に出会って、冠が「一目ぼれした」とわずか２カ月のスピード婚。しかも３１歳の年齢差。だが新婦は「年齢は数字だけのこと。気にしていない」とし、冠のことは８歳のころにステージを見たというが、今年１月に３３年ぶりに再会し「男気があって、やさしい。一緒にいてホッとする。すごくウマが合う。出会ってすぐに冠さんと結婚すると思った」と、冠の熱意もあり結婚を決めたという。

　お互い初婚。年齢的な面もあり、子作りには「天からの授かり物。自然に任せて」（みなこさん）と言い、冠も「１人かな。育てるのも大変だし」と前向き。入籍前日の３月３０日から都内で新婚生活をスタートさせたが「夜はふとんの中で合唱している。『異邦人』とか『いい日旅立ち』とか」と、夜な夜な愛の大合唱で、愛を深めている。

　人生最大の喜びの日。みなこさんは「健康であることが幸せ。明るく楽しい家庭を築きたい。（冠には）末永く歌っていただきたい」と決意を語った。そんな声に冠もあらためて「本当に“驚き婚”」とし「天から天女様が降りてきた。天が与えてくれたもの」と最後まで感激しきり。「今年は５０周年。あと１、２年で歌手を勇退しようかと思った。演歌界のアニキキャラもそろそろ限界と思っていた。でもあと１０年歌う。いや２０年は歌う」と宣言。最後は自身の代表曲「炎」の「♪アイ！アイ！アイ　ライク　演歌」の歌詞を「♪アイ！アイ！アイ　ライク　みなこ」とアカペラで替え歌を熱唱。何度も決めセリフ「セイヤー！」と幸せの雄たけびを上げていた。