佐藤浩市 舞台挨拶で「雲海が晴れた」
俳優・佐藤浩市(55)が11日、都内で主演映画「64-ロクヨン-後編」の舞台あいさつを綾野剛(34)、榮倉奈々(28)らと総勢14人で行った。
佐藤は昭和64年に起きた少女誘拐事件の捜査を担当し、現在は広報官を務める三上義信を演じた。5月7日に封切られ、現在公開中の「-前編」は動員100万人を突破している。佐藤は「こんな大きな劇場で舞台あいさつできるのも、前編が多少ヒットしてくれたからです」と謙虚にファンにあいさつした。
榮倉が「浩市さんの、三上さんの大きな背中を近くで見ることができて幸せでした」と佐藤をねぎらうと、瑛太(33)も「浩市さんは200媒体以上の取材を受けたそうです。お疲れさまでした」と言葉を贈った。
佐藤は「こういう作品ですから、撮影では毎日キリキリしていた。やっと撮影が終わって山の頂に登り、登頂部から下を眺めたら雲海で何も見えなかった。このあいさつでやっと雲海が晴れた」と、ほっとした心境を明かした。
舞台あいさつには原作の横山秀夫氏(59)も登場し「映画は圧巻のできで、何か『64』が乗っ取られたようで、すごくさみしい気持ちがしました。続編を書こうと思っていましたが、映画では佐藤三上が警察をやめてしまうんで“どうしたもんじゃろ”と思ってました。ほとぼりが冷めたころ、三上夫婦と(娘の)あゆみが再会できる場面を書きたいと思っています」と明かした。