NHK開会式担当アナに即帰国の鬼指令
NHKが22日、リオデジャネイロ五輪(8月5日開幕)の開会式、閉会式の担当キャスターを発表し、取材会を行った。開会式は14年のソチ五輪で開会式を担当した阿部渉アナウンサーが担当するが、取材会では「予定表を見たら、開会式の翌日、即帰国でした」と五輪の競技を見られないことをぼやいていた。
実はソチ五輪の際も阿部アナは開会式を終えた後は即帰国し、別の仕事を任されたという。「ソチの時に十何時間もかけて行って、そんなことはないだろうと思っていたら即、帰国でした。今回、どきどきしながら予定表を見たら、開会式の翌日、即帰国でした。開会式一本勝負で頑張っていきたいと思います」と、半ばやけになって力強く宣言した。
報道陣からは注目の競技や選手について質問されたが、「せっかく現地に行くので直に競技を見てみたいというのが…」と自虐的に切り返して笑いを誘った。リオへの移動はソチ以上に時間がかかり、乗り継ぎ時間を含めると通常丸1日以上はかかる。12時間の時差が体に与える影響も含めると、相当な負担だ。
阿部アナは開会式1日だけに合わせてリオデジャネイロに行くわけではなく、約1週間前に現地入りし、本番の準備やリハーサルなどの現地取材を行う。しかし、肝心なスポーツは見られない。上司に掛け合わなかったのか、と意地悪な質問も受けたが「いやいや…言いましたけど…。帰ってきて仕事をしなさいということでした」と苦笑いしていた。
開会式は阿部アナと森花子アナ。閉会式は三瓶宏志アナと杉浦友紀アナが担当する。