南関東No.1の川島正行調教師が死去
長年にわたり、南関東No.1調教師に君臨し、地方競馬をけん引してきた川島正行調教師が7日12時30分、呼吸不全のため習志野市内の病院で死去した。66歳だった。千葉県出身。通夜は12日18時、告別式は13日10時30分から。ともに古谷式典 船橋斎苑(千葉県船橋市市場2‐9‐1)で行われる。喪主は妻のるみさん。
肝臓がん、糖尿病の合併症で闘病していたが7日、呼吸不全のため天国へ旅立った。
64年に船橋競馬場で騎手デビュー。87年に引退するまで通算786勝。リーディングジョッキーのタイトルも1度獲得している。
90年に調教師に転身後、同年7月26日2戦目タイガーショウハイで初勝利。同年の7勝を皮切りに、3年目以降から年間20勝をコンスタント越え、順調に勝ち星を重ねた。06年100勝、09年112勝と2度、年間100勝以上の快挙も達成しており、先日まで1276の勝ち星を挙げている。その中身も濃く、92年のキタサンテイオーでの平和賞で初重賞制覇から始まり、統一G113勝を含む138勝をもの重賞タイトルも獲得している。
NARグランプリにおいても94年に初受賞したあと、00年と02~08年の7年連続を含め9回の最優秀調教師賞に輝き、昨年まで12年連続で全国最多賞金獲得調教師となっていた。管理代表馬である04、05年東京大賞典(Jpn1)を優勝したアジュディミツオーは2年連続でNAR年度代表馬に輝き、06年全日本2歳優駿(Jpn1)優勝のフリオーソは2歳最優秀馬に選出された後、07年にはジャパンダートダービー(Jpn1)を制し、古馬になってからは08、10年帝王賞(Jpn1)にも勝ち、07、08、10、11年のNAR年度代表馬となっている。
歌手・北島三郎(馬主として長年の親交)「ジョッキー時代から兄弟のように、家族同様の付き合いのあった川島調教師の訃報を聞き、さみしさでいっぱいです。大切な友が旅立ってしまい残念でなりません。心よりご冥福をお祈り申し上げます」
大井所属時代に主戦を務めたJRAの戸崎圭太騎手「地方時代は大変お世話になっていた方。先週、会いに行ったときはまだ大丈夫かなと思ったんですが…。心の準備をしていたとはいえ、とても残念です」