近畿地区プロのケイリンは野原雅也がV
「第37回近畿地区プロ自転車競技大会」(7日・福井競輪場)
スプリントは野原雅也(20)=福井・103期・S2、ケイリンは三谷竜生(27)=奈良・101期・S1=がそれぞれ初優勝を飾った。各種目の成績上位者に「第62回全日本プロ自転車競技大会」(15年5月・別府)の出場権が与えられた。
野原がスプリントで初めての近畿王者の座に就いた。「決勝に乗れるとは思っていなかった。予選で10秒9しか出ていなかったので、ヤバいと思った。ツイていましたね」。本人の思いは案外だったが、意外にも2番時計での勝ち上がり。1/2決勝(準決)でこの種目で3連覇を狙った稲垣裕之を撃破。その勢いで決勝は北川大五郎を圧倒。1、2回戦とも完勝劇で締めくくった。
「去年の脚ではここまでこれていないだろうし、ちょっとずつレベルアップしていると思う」と、勲章を手にし、成長を感じるヒーロー。「地元のお客さんの前で勝ててうれしい。今度は(本業の)競輪で勝ちたいですね」と気を引き締め直し、今後のさらなる飛躍を誓った。
ケイリンでは名だたる強豪メンバーを退け、三谷竜が初Vを飾った。レースはホームから村上義弘が仕掛けようとしたが、松岡健介に合わせられ不発。最終2角からまくって出た川村晃司に合わせて三谷が上をまくり切り、ゴール前で迫った藤木裕を振り切りVゴールを駆け抜けた。「自信がつきました。恥ずかしくないレースをできるようにしたい」とこの価値あるVで、本業である競輪の活躍に大きな弾みをつけた。
◆第37回近畿地区プロ自転車競技大会成績上位者
▽スプリント=(1)野原雅也(福井)(2)北川大五郎(大阪)(3)稲垣裕之(京都)
▽ケイリン=(1)三谷竜生(奈良)(2)藤木裕(京都)(3)松岡健介(兵庫)
▽1キロTT=(1)栗山俊介(奈良)1分6秒336(2)稲毛健太(和歌山)(3)伊原克彦(福井)
▽4キロ個人パーシュート=(1)角令央奈(兵庫)4分56秒098(2)高田大輔(和歌山)(3)宮腰圭祐(福井)
▽4キロ団体パーシュート=(1)兵庫チーム(木村直隆、井上将志、角令央奈、村田雅一)4分34秒748(2)福井(3)京都
▽チームスプリント=(1)福井チーム(松山勝久、伊原克彦、脇本雄太)1分16秒185=大会新記録(2)大阪(3)和歌山
▽エリミネイション=(1)窓場加乃敏(京都)(2)元砂勇雪(奈良)(3)四宮哲郎(京都)