【競輪】松戸記念は稲垣裕之が制圧
「燦燦ダイヤモンドカップ・G3」(9日、松戸)
12Rの決勝戦は稲垣裕之(37)=京都・86期・S1=が、川村晃司の番手から抜け出し、08年9月の向日町以来、通算4回目の記念優勝を成し遂げた。
6年ぶりの記念優勝を、稲垣は素直に喜んだ。「4日間で一番風が強く厳しいバンクコンディションだったが、川村さんは強かった。番手回りでの記念優勝は初めて。これから番手を回る機会も増えると思うので、技術を上げていきたい」。勝利の余韻に浸りながらも、今後の課題を確認した。
レースは残り2周の赤板で、稲川翔-南修二の大阪コンビがイン切り。連動した川村-稲垣の京都勢が発進して、そのまま主導権を握った。相手ラインが反撃できず、一列棒状のまま最終4角を回ると、稲垣が南の中割りをしのいで抜け出した。
久々の優勝に稲垣が安どすることはない。「直前の競輪祭で負けたことで、G1を勝ちたい気持ちが強くなった。来年はG1を勝てるように、これまで以上に練習をしていきたい」と、さらなる活躍を誓った。