【美浦通信】ミュゼスルタンに信頼
NHKマイルC3着をステップに、ダービー(31日・東京)での戴冠を狙うミュゼスルタン(牡3歳、大江原哲厩舎)。美浦Wで6Fから追われた27日のケイコで併走先着を決めて、手綱を取った柴田善臣騎手は「前走と変わらず、いい動きだった」と胸を張る。
これまで1600メートルまでしか好走経験がなく、2400メートルは未知の領域。“6Fからじっくり追い切ったのは長丁場を意識してか”との問いに、鞍上は「そうかもね。でも、距離は13メートルくらい長いかな」とジョークを飛ばす。「それは冗談として、(距離に関して)人間が気にしてもね。走るのは馬だから」と相棒への信頼を口にした。
過去にNHKマイルC3着からダービーを制した馬は、02年のタニノギムレットがいる。前走や新潟2歳Sでの豪脚を披露できれば、一発のシーンがあっても驚けない。(刀根善郎)