オルフェーヴルを31頭目の顕彰馬に選出

11年菊花賞で牡馬クラシック3冠を達成したオルフェーヴル
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 JRAは14日、11年の牡馬クラシック3冠馬オルフェーヴル(牡7歳)が顕彰馬に選定されたことを発表した。国内G16勝だけでなく、海外でも重賞2勝、12、13年の凱旋門賞で2着に奮闘した実績が評価された。顕彰馬選定は昨年のエルコンドルパサーに続き31頭目となる。

 顕彰馬制度は中央競馬の発展に特に貢献のあった馬の功績をたたえ、後世に伝えるために84年にスタート。現在は記者(記者クラブ歴10年以上、各専門紙代表者3人)による投票によって決定され、投票者数の4分の3以上の票を得た馬が選定される。

 昨年は、JRA60周年記念事業の一環として例年1人あたり2頭までの投票だったところを最大4頭に拡大して実施。ほぼ毎年、得票数トップを記録しながら4分の3以上という高いハードルを越えられずにいたエルコンドルパサーが、ようやく選出された。今年もこの最大4頭の投票枠を維持して行われた。

 投票の対象となるのは、中央競馬の競走馬登録を受けていた馬で、競走成績が特に優秀などの条件を満たし、なおかつ近20年(今年は94年4月1日~14年3月31日)に登録が抹消された馬。オルフェーヴルは今年から選定対象になったばかりで、196人のうち95・9%となる188票を獲得した。同じく今年から対象になった国内外G16勝馬ロードカナロア(牡7歳)は119票で4分の3以上を得ることができず、選定は見送られた。

 ▽池江泰寿調教師「オルフェーヴルが顕彰馬に選出され、大変光栄に思います。完璧な内容で三冠を奪取した3歳時や、反対に3角で逸走し、皆さまにご迷惑をおかけした阪神大賞典など、何かと思い出多き馬ではありましたが、やはり世界に最も近づいた2012年の凱旋門賞と、力の違いを誇示したラストランの有馬記念が、より記憶に残るレースだったと思います。凱旋門賞制覇の夢は成し遂げられませんでしたが、きっと産駒たちがその夢を受け継いでくれるものと信じております」

 ▽サンデーレーシング代表・吉田俊介氏「オルフェーヴルを顕彰馬に選定していただきまして、ありがとうございました。これまでの偉大な三冠馬たちとともに、殿堂入りを果たすことができ、光栄の至りです」

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