【オート】森田知事に帰れコール

賞金ボードを持つ永井大介(左)と森田健作・千葉県知事(右)
2枚

 「プレミアムカップ・特別G1」(21日、船橋)

 1950年10月に開場して、65年の歴史にピリオドを打つことになった船橋オート。ラスト開催となった21日には、1万2739人のファンが来場して大きな声援を送った。12R優勝戦では地元の永井大介が快勝、さらに2着に青山周平、3着に中村雅人が入り船橋所属の選手で上位を独占。通算17回目のG1制覇となった永井は、「こんな大勢のファンの前で優勝できて本当に幸せ者です。ありがとう。みなさんの声援で勝てました」とスタンドに向かって深々と頭を下げた。

 しかし、表彰式で森田健作・千葉県知事が登壇すると、スタンドを埋めたファンから「帰れ!帰れ!帰れ!」の大ブーイングが沸き起こった。優勝した永井大介への暖かい声援とは正反対で、船橋オート廃止に対するファンのやるせない思い、怒りなどが県知事に向けられた格好だ。

 表彰式後に行われた閉場式でも、知事への帰れコールはやまなかった。選手会船橋支部長も務める永井が、「残念ながら船橋オートの幕を下ろすことになりました。本当に申し訳ありません」と無念そうにあいさつ。その後、大勢のファンが走路内に入り、選手たちと握手をかわし暗くなっても別れを惜しんだ。

 船橋オートの廃止により、全国のオートレース場は4月から川口、伊勢崎、浜松、山陽、飯塚の5場となる。

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