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イチロー悪球打ちで今季5度目のマルチ

2014年4月23日

 中継ぎ左腕のカプアノが投じた外角低めのカーブを逃さなかった。七回に放った左中間二塁打。見送れば完全なボール球だったが、イチローは「えっ、ボールなの?僕は『甘い球』という感覚でいきますから」と、こともなげに言った。

 二回の第1打席はカウント1-2と追い込まれながら左前打。エース左腕のレスターの内寄りシンカーをライナーで弾き返した。過去の対戦打率は・333(51打数17安打)。同投手が投じた内角球をことごとく左方向へ打ち返したのは、そこに攻略の糸口があったからだ。

 悪球打ちがすべてプラスに作用するわけではない。五回の空振り三振はレスターの外角低め、ワンバウンドしたカーブに反応したもの。「要は紙一重ということですね」。今季先発出場8試合目で5度目のマルチ安打。打率・371がイチローの状態の良さを証明している。

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