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イチ、守備固め「試合より太陽を意識」

2014年9月13日

試合前のフィールドでキャッチボールを行うヤンキース・イチロー=ボルティモア・オリオールパーク

試合前のフィールドでキャッチボールを行うヤンキース・イチロー=ボルティモア・オリオールパーク

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 平凡な飛球でも太陽の光が入れば視界から消える。ライトの守備に就いたイチローは敗戦に直結するリスクを回避するために何度も右手をかざして空を見上げて分刻みで動く太陽の位置を確認。勝利のために神経を研ぎ澄ました。

 ライトに入る直前の自軍の攻撃中には首脳陣の指示が一転、二転した。4番テシェーラが出塁した場合の代走、8番ライアンに打席が回ってきた場合の代打。最終的には守備固めで落ち着いたが、ベンチの中で忙しく動き回るイチローがいた。

 太陽の位置や風向き、芝の状態などの確認。できることをすべて行い、打球に備えたイチローだったが、最後は2死満塁から右翼線は鋭く破る長打になすすべなし。フィールドに広がる敵軍の歓喜の輪に一瞥もくれず、ベンチに戻った。

 同じア・リーグ東地区の首位を独走しているオリオールズとの直接対決で痛い連敗。ワイルドカード争いは5ゲーム差をつけられた。残り試合は「16」。負けられない試合が続く。

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