レ軍球児 引退覚悟も「焦らず・・・」
レンジャーズ・藤川球児投手が6日放送の関西テレビのスポーツ番組「イキザマJAPAN」に出演。MCのお笑いタレント・小籔千豊との対話形式で、右肘故障に悩まされたカブスでのここ2年の心境などを振り返り、昨年には引退まで覚悟した胸の内を明かした。
13年5月に右肘じん帯を断裂。翌6月に修復手術を受け、昨年8月に戦列復帰した。それでも、任されるのは敗戦処理など試合展開に影響しない役割ばかりだった。
「精神的に相当疲れた。投げてるだけ。去年のシーズン終わりでやめようと思った」
それでも阪神復帰は考えなかったという。
「逆に阪神とか日本球界は無理でしたね。(ファンは)昔の(全盛期の球児という)目で見ている。(メジャーに)行きたいと言って、悪くなって戻る。それは嫌でしたね」
代理人の団野村氏に「もういいです」と引退したい思いを伝えたところ、同氏からは「メジャーでやってくれと言われるオファーがある中で失礼だ。絶対に後悔する。あきらめたらだめだ。この後の人生にずっと響く」と現役続行を説得された。その言葉がなければ「やめてたでしょうね」と振り返った。
故障の原因については「日本のボールとマウンドでは、それに耐えられるだけのトレーニングできた。(メジャーは)ボールの重さでストレスがかかるので『ブチッ』と来ました」と日本とメジャーのボールの違いを一因に挙げた。
リハビリ中、キャッチボールを再開したころには「また切れたと思った。何回も」とかなりの痛みがあったという。最高の状態を100としたら、現在は「65」だが、順調に回復はしている。
投球スタイルに関しては「米国では変えようかなと思ってやり始めてます。カットボールを使ったり。とらえたと思ったのがゴロになって球数が減って、肘の負担が減るのにもつながるので」と話した。
新天地レンジャーズでの活躍へ向け「自分に対する期待値というプレッシャーがない。とにかく落ち着いて焦らずにやりたい」と闘志を内に秘め、意気込みを示した。