イチローが同僚に筋トレ法指導
マーリンズのイチロー外野手(41)は25日(日本時間26日)、タイガースとのオープン戦には出場せず、キャッチボールやフリー打撃のほか、筋力トレーニングとベースランニングの個人練習で調整した。
フリー打撃では快音を連発し、34スイング中9本の柵越えを放ったイチロー。1時間弱の全体練習の後は特設ジムで同僚のモースに筋トレ法を実演しながら指導した。
鳥取県にあるジム「ワールド・ウィング」が初動負荷理論に基づき開発した筋トレ器具はイチローにとって不可欠な存在。チーム内で正しい使い方を知っている選手は1人しかおらず、興味を持ったモースがイチローに要望し、この日の“合同トレ”が実現した。
身長196センチ、体重111キロのモース。約45分のトレーニングを終えた巨漢一塁手は「僕の名前はマイケル・スズキです」とジョークを飛ばしながら「僕がやっている筋トレとは全く違う動き。使った重りはイチローの半分の重さだったけど、かなりキツかった。イチローは本当に強い」と感心しきり。「継続すれば、けがをしない体を作る助けになると思う。自分もイチローのように長くプレーできる選手になりたい」と話した。
一方のイチローは同僚の手助けをした後、だれもいないフィールドへ飛び出し、ベースランニングを敢行。この日は特に二盗を重視し、一、二塁間を計4回往復して滑り込むタイミングを探るなど、12日後に迫った開幕に向けて準備に余念がなかった。