ムネリン、イチローを驚かせた“乱入”の狙いは…
「ブルージェイズ11-3マーリンズ」(8日、トロント)
ブルージェイズの川崎宗則内野手(34)が「9番・二塁」で5戦ぶりに先発出場し、3打数1安打1四球、1打点、1得点。打率を・273とした。試合は、初回に自身の適時二塁打などで6点を奪い、6連勝を飾った。
川崎が2戦連続で二塁打を放った。前日のアストロズ戦は代打でチームのサヨナラ勝利をお膳立てする一打。この日は打者9人で6点を奪う猛攻に加わった。2死二塁の場面で放った左越え二塁打。「振り抜きましたね。次につなげるなんてもったいない。俺が決めるとしか思ってなかった」と振り返った。
今季も尊敬するマーリンズのイチローと再会できた。米球界移籍1年目の12年はマリナーズで一緒にプレーしたが、13年以降は敵として対戦。いずれもマイナーで開幕を迎えながらイチローが所属するチームと対戦する時はメジャーでプレーしている。今季は5月31日に2度目の昇格を果たしたばかり。「マーリンズ戦までに上がってくると信じてやっていた。絶対に上がってくる、と」。目標を達成し、「やったね。一番びっくりしてるよ、僕が」とおどけてみせた。
イチローと言葉を交わしたのは試合前のフィールド上だ。三塁側ベンチ前でストレッチをしている選手の元に駆け寄り、同じメニューをこなしながら話し込んだ。イチローをして「アイツは突き抜けてるから許されるけど、通常ありえない」と言わしめた大胆な行動。川崎は「(準備の)邪魔をして打てないようにしてやろうと思ったけど、1本打たれました」と“作戦失敗”だったことを明かした。