イチ、古巣ヤンキースタジアムで歓声
「ヤンキース2-1マーリンズ」(17日、ニューヨーク)
マーリンズのイチロー外野手(41)は「9番・右翼」で出場し、3打数1安打。打率を・289とした。昨季まで約2年半所属したヤンキースの本拠地でメジャー通算2885本目の安打を放ち、歴代単独38位に順位を上げた。
声援が途切れることはなかった。昨年9月26日以来となるヤンキースタジアムのフィールド。イチローを待っていたのは敵地ファンの温かい拍手と歓声だった。
イチローの安打数を表示する“イチ・メーター”を作製し、東京から親子で応援に駆け付けたのは角明洋さん(42)と亜沙ちゃん(8)だ。父・明洋さんは「ニューヨークに戻って最初の打席をどうしても見たかった」とバックネット裏席から熱視線。試合開始直前のベンチで手作りボードに気付いたイチローからサインもゲットした。八回の打席で2885本目の安打。「メーターを更新できてよかった」と笑顔を見せた。
メジャー生観戦はこの日が初めてだという東京在住の細井崇史さん(31)はイチローの先発出場に「運がよかった。プレーする姿を目に焼き付けたい」。背番号「31」がついたイチローのヤンキース時代のユニホームを着て応援した東原幸起さん(25)はマーリンズ戦に合わせ、開幕直後に左翼席のチケットを購入。「守るならレフト」の読みが外れたことに肩を落としたが、「イチローはレジェンドですから」とそのパフォーマンスを満喫していた。