イチローと元楽天マギー、代打で快音
「マーリンズ0-1レッズ」(10日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(41)は1点を追う六回に代打で途中出場し、左翼線安打を放った。七回の守備には就かず、1打数1安打で打率を・249とした。
この日の相手先発は右腕のリークだったが、ジェニングス監督はイチローと同じ左打ちのバルデスピンを右翼手で起用した。
2戦連続ベンチスタートとなったイチローの出番は0-1の六回。先頭で打席に入り、リークに対し、カウント2-2と追い込まれながら150キロのボール気味の外角速球を捉えると鋭い打球が三塁手の左を抜けた。続くゴードンの犠打で二進、さらにイエリチの遊ゴロで三塁まで進んだが、3番エチャバリアが遊ゴロに倒れて同点のホームインはならなかった。
この日、マーリンズと契約合意し、ベンチ入りした元楽天のケーシー・マギー内野手(32)は1点を追う八回2死走者なしの場面で代打で登場し、左中間二塁打。リークに対し、1ボール2ストライクからの5球目、内角高めの速球をジャストミートすると、打球は左中間フェンスを直撃した。二塁に到達した後、代走を送られ、ベンチに下がった。
そろって快音を響かせ、地元ファンの大歓声を浴びたイチローとマギー。ヤンキース時代の12年シーズン終盤に同僚だったこともあり、試合前のクラブハウスでは笑顔であいさつ。試合中も出番に備えながらベンチ内で話し込む場面もあった。
試合は、マーリンズが五、六、八回に走者を得点圏に進めながらあと1本が出ずに惜敗。ジェニングス監督は会見で自軍投手陣の好投を賞賛すると同時にバットで見せ場を作ったイチローとマギーについて「2人のベテランがすばらしい働きをしてくれた」と称えた。
マーリンズは試合後、この日の試合で3打数無安打だったバルデスピンを戦力外にしたことを発表した。