イチ、今季300打席で5千万円ゲット

 「カージナルス3-1マーリンズ」(14日、セントルイス)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は「7番・右翼」で出場し、4打数1安打で打率・253とした。4試合連続安打で日米通算4191安打(日本1278本、メジャー2913本)としメジャー歴代2位のタイ・カッブの記録に並んだ。同1位はピート・ローズの4256安打。チームは敗れて、連勝は3で止まった。

 また、五回の打席でシーズン300打席に到達。今季の契約に盛り込んだ付帯条件の一つが、300打席以降、50打席ごとに手にできる40万ドル(約5000万円)のボーナスで、まずは第1段階をクリアした。

 “球聖”カッブの記録に王手をかけた五回の第2打席。カウント0-2と追い込まれながらイチローが外角スライダーをきっちり仕留めた。ライナー性の打球が左翼線の内側に落ちた。メジャー歴代2位のカッブに並ぶ4191本目のヒット。打ったボールと使用したバットがすかさず、ボールボーイからメジャー関係者に手渡された。後続が倒れて、ベンチに戻ったイチローを仲間たちが祝福した。

 今季は“第4外野手”としてチームに加入したイチローだったが、若い主力外野手3人が次々とけがや打席不振に見舞われたため、ここまで115試合のうちチームで2番目に多い109試合(先発61試合)に出場している。

 ジェニングス監督は「レギュラーとして出場するはずの選手がいない状況はチームにとっていいこととは言えない」としながらも「その中でイチローは毎日試合に備え、自分のやるべきことに集中している。こちらの要求にしっかり応えてくれている」とメジャー最年長野手の貢献を高く評価した。

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