マエケン、明日からキャンプイン
ドジャースの前田健太投手(27)が19日(日本時間20日)、アリゾナ州グレンデールの球団施設で翌日から始まるメジャー1年目のキャンプに向けて意気込みを語った。
キャンプイン前日恒例の健康診断を終えた後、取材に応じた前田。現在の心境をプロ1年目だった07年のキャンプ時のそれと重ねあわせ、「カープに入ったときもアピールしたい気持ちと不安な気持ちがありました。チームに溶け込むために努力した。そのときの気持ちに近いかもしれない」と話した。
15日にロサンゼルスからアリゾナに移動し自主トレを続けてきた。「日本だと自己紹介される方、待つ方ですが、今回はチームメートやスタッフ全員に自己紹介をして回った。久しぶりにこんなに自分の名前を言ったな、と」と言って笑った。
キャンプインは日本より2週間以上遅いが、調整は順調だ。16日と18日にはブルペンに入り、正捕手のグランダルを相手に30~40球を投げた。「しっかり話し合っていかないといけない。自分のボール、自分の特徴を分かってもらえれば、今後につながっていくと思う」と、捕手との意思疎通をキャンプの課題の1つに挙げた。
日本のボールよりも滑りやすいとされるメジャー球については「違和感はない」と言い切り、気候の影響で変化球の軌道が変わることについても「まだゲームで投げてないので正直わからない。今の状況を把握しながらやっていきたい」。日本よりも硬いマウンドには「硬い方が好きなんで今のところ気にならないですね」と平然としたものだった。
3月3日からオープン戦が始まる。先発ローテーションの一角として期待されている前田は首脳陣へのアピールについて「結果でしかないと思う。試合で登板するときが来たら結果を求めてやるしかない。それだけです」と力強く言い放った。