イチローOP戦初安打 “時短”を工夫
「オープン戦、マーリンズ2-3カージナルス」(5日、ジュピター)
マーリンズのイチロー外野手(42)はカージナルスとのオープン戦に「1番・中堅」で出場し、3打数1安打。三回に左前打を放ち、オープン戦初安打を記録した。
初回の打席は左腕ゴンザレスに対し、カウント2-1からの4球目、内寄り143キロ速球を打ち上げて二飛。1点リードの三回無死一塁の場面は、カウント1-2と追い込まれながらゴンザレスの高めの143キロ、ツーシームをライナーで左前へ弾き返した。五回は先頭で右腕サルバランの初球、外角の145キロ速球を打って出て中飛だった。六回の守備で交代した。
大リーグは今季から攻守交代時のインターバルの時間を昨季の2分25秒から2分5秒に短縮。オープン戦初出場となった前日はいずれもイニング2人目の打席だったが、試合後のイチローは先頭打者のゴードンの動きを見ながら20秒の時短をシミュレーション。「時間が足りない。なにかを省かなきゃいけない可能性はある」と話していた。
その言葉どおり、この日は初回と五回に先頭打者で打席に立った際に新ルールを意識した動きを見せた。
初回の打席はベンチに戻ると、立ったまま右肘に防具をつけてネクストバッターズサークルへ。ベンチに腰を掛けてソックスを上げたり、肩甲骨や股関節のストレッチをしたりするルーティンを一切省いた。それでも2分5秒ぎりぎりで打席に入ったため、再び先頭打者となった五回は守備位置からベンチへ戻るスピードを速めるなどして15秒の短縮に成功した。
いかに良いリズムで心地よく打席に立つか。イチローがオープン戦期間中に新しいルーティンを模索していく。