イチ5年ぶりに同期対決も2打数無安打
「オープン戦、マーリンズ1-0ヤンキース」(8日、ジュピター)
マーリンズのイチロー外野手(42)は8日(日本時間9日)、ヤンキースとのオープン戦に「7番・右翼」で出場し、2打数無安打だった。
二回2死一塁の第1打席は左腕サバシアに対し、カウント3-1からの5球目138キロのカットボールを打って出て二ゴロ。五回2死走者なしの打席は横手投げ左腕オルソンがワンボールツーストライクから投じた内角、122キロのスライダーを見逃して三振に倒れた。七回の守備で交代した。
12年途中から14年までプレーした“古巣”とのオープン戦。ヤンキースファンで埋まった観客席から拍手と歓声を受けて打席に入ったイチローが対じしたのは、同じ01年にメジャーデビューを果たした“同期”のサバシアだった。
11年7月26日以来、約5年ぶりの対戦。ツーボールワンストライクからの4球目が顔面近くに投じられ、打席の外に飛び出すと球場全体が大きくどよめいた。最後は打者有利のカウントから打って出たが、打球は二塁手左へのゴロで二塁封殺。スタンドの期待にこたえることはできなかった。
サバシアは昨年10月にアルコール依存症であることを告白し、プレーオフのメンバーから外れてリハビリに努めた。この日がオープン戦初登板だった35歳のベテランは2回無安打1四球2奪三振と好投。イチローとの対戦を振り返り、「イチに対してはいつもどおり、アウトにするためには自分の投球をしなくてはいけない。ゴロで打ち取ることができてラッキーだった」と謙虚に話した。