イチロー、技ありのOP戦初適時打!
「マーリンズ春季キャンプ」(15日・ジュピター)
マーリンズのイチロー外野手(42)はメッツとのオープン戦に「7番・指名打者」で出場し、3打数1安打1打点。四回に今オープン戦初となる適時打を放ち、初打点をマークした。
二回の第1打席は、23歳右腕のシンダーガードに空振り三振。カウント0-2からカーブをファウルにした後、外より低めの速球にバットは空を切った。ネット裏のスカウトのスピードガンによると、カーブは129キロ、直球は156キロだった。
四回2死三塁の場面は左腕のブレビンスから適時中前打。2日前の対戦で二ゴロに打ち取られているベテラン左腕に対し、カウント2-2からの5球目、内角の140キロ速球をギリギリまで引きつけ、詰まらせてセンターの左へ落とす技ありの一打だった。
五回2死二塁の好機は右腕のヘンダーソンに空振り三振。カウント2-2から外寄り低め、153キロの速球をとらえることができなかった。
マーリンズのベンチ内が騒然となったのは初回だ。メッツの2番フローレスが三塁側ベンチに打ち込んだ強烈なラインドライブが球団のビデオリプレーコーディネーターの顔面を直撃。球団関係者によると、裂傷で流血はあったが、骨に異常はなく、大事には至っていないという。同コーディネーターは試合前の打撃練習でイチローらの打撃投手も務める機会が多く、選手たちも心配顔で状況を見守っていた。