マエケン二刀流、メジャー初登板初勝利

 パドレス戦の6回、ソラルテを三振に打ち取り、雄たけびを上げるドジャース・前田=サンディエゴ(共同)
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 「パドレス0-7ドジャース」(6日、サンディエゴ)

 広島からドジャースへ移籍した前田健太投手がパドレス戦でメジャーデビューを果たし、6回5安打無失点でうれしい1勝を手にした。打っては四回の第2打席で左越え本塁打を放つなど、投打の活躍でチームを3連勝に導いた。

 4点の援護を受けてマウンドに立った前田は、初回は10球で3人を料理する上々の滑り出し。二回には先頭マイヤーズを外角スライダーで凍りつかせ、初奪三振をマークした。

 フィールド上で思わず舌を出し、苦笑いを見せたのは、三振を奪った直後のプレーだ。5番ソラルテの意表をつくバント安打に鋭い出足を見せ、打球を処理したまではよかったが、一塁への送球が大きく逸れて初失策を記録。1死二塁とされたが、後続を内野ゴロに仕留めてピンチを切り抜けた。

 敵地を揺るがせたのは三回を三者凡退で締めた後の自身の打席だ。四回1死走者なしの第2打席でカウント0-2と追い込まれながら甘く入ったスライダーを渾身の力で振り抜き、左翼スタンドへ運んだ。まさか、まさかのデビュー戦初本塁打。万歳ポーズで敵地の歓声にこたえると、ベンチ内で仲間たちから手荒い祝福を受けた。

 四回の投球は1死から連打を許して一、三塁とされたが、再び後続を内野ゴロに仕留める。五回は三者凡退。六回は1死一、三塁とされたが、一ゴロ、そして、最後はソラルテからスライダーで空振り三振を奪い、お役御免となった。

 84球のうちストライクは57球。18アウトのうちゴロアウトが12個と“らしさ”を存分に発揮。味方が攻撃中のベンチではマエケン体操でマウンドに備えることも忘れなかった。

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