イチロー、三振なし自己ベスト
「ジャイアンツ7-2マーリンズ」(23日、サンフランシスコ)
マーリンズのイチロー外野手(42)はジャイアンツ戦で出場機会はなかった。15日のブレーブス戦以来、8試合ぶりの出番はなし。チームは2連敗で借金は6となった。
今季5度目の出番なしとなったイチローだったが、ここまで11試合に出場(先発3試合)し、19打数7安打、打率・368の好成績を残している。
特筆すべきは三振の少なさだ。開幕から21打席に立って三振はゼロ。「開幕から」に限れば、08年の18打席連続を上回る自己ベスト記録だ。
21打席で投じられた球数は合計98。イチローはそのうち54球(バント除く)をスイングしているが、空振りしたのはたった2回(同)。コンタクト率は驚異の96・3%だ。
35個のファウルの中には当然、若いカウントからヒットを打ちにいき、打ち損じたものもあるが、追い込まれた後に厳しいコースにきた球をカットしたものも多い。21日のナショナルズ戦でメジャー屈指の好投手、シャーザーを相手に9球粘って左前打を放った打席が好例だ。
1打席当たり4・67球も14年の3・97球を大きく上回る自己最多。シーズンはまだ始まったばかりとはいえ、不規則な起用法、限られた打席数の中で結果を残しているのは事実。一連のデータはイチローが好スタートを切ったことを意味している。