イチロー、同僚の禁止薬物に言葉失う
「ドジャース3-5マーリンズ」(28日、ロサンゼルス)
マーリンズのイチロー外野手(42)はドジャース戦に「6番・中堅」で出場し、4打数無安打。打率を・320(25打数8安打)とした。日米を通じて初対決となった前田健太投手(28)には3打数無安打で今季初三振を喫した。試合後に大リーグ機構から同僚のディー・ゴードン内野手(28)が薬物規定違反により80試合出場停止処分を科せられたことが発表され、言葉を失った。
今季初の5連勝の喜びはどこかに吹き飛んでしまった。リードオフマンとしてチームを引っ張ってきたゴードンに禁止薬物の陽性反応があったことが判明。試合後のクラブハウスで開かれた緊急ミーティングで同内野手が80試合の出場停止処分を受けたことが伝えられた。
ゴードンはイチローが親しくしている選手の一人。この日の試合でドジャース・前田と初めて対戦したイチローだったが、試合後は力のない声で「前田のことはコメントできないですよね。すごいタイミングですね」と言った。
同選手の処分が伝えられた他の選手たちの様子は「そりゃ無言ですよ」とイチロー。ロッカーの椅子に座り、じっと考え込むその姿がショックの大きさを物語っていた。