「ブルワーズ３－６マーリンズ」（２８日、ミルウォーキー）

　マーリンズのイチロー外野手（４２）はブルワーズ戦に「１番・右翼」で出場し、４打数２安打１打点、１四球。初回にメジャー史上３９人目の通算５００盗塁を達成した。今季３度目のマルチ安打で打率は・３４５。安打数も２９４５本とし、前日まで並んでいたフランク・ロビンソンを抜いて単独３３位に浮上。２９００安打と５００盗塁を同時に記録した史上８人目の選手となった。

　前日のドジャース戦後に１番打者としてチームをけん引してきたゴードンが薬物規定違反で８０試合の出場停止処分。衝撃的なニュースから一夜明けのこの日、ゴードンに代わって１番に入ったイチローがいきなり魅せた。

　初回の打席で右腕のデービーズから右前打を放って出塁すると、次打者プラドの打席で今季２盗塁目となる二盗に成功。メジャー通算５００盗塁に到達とすると同時に日米通算６９９盗塁とし、次なる節目の数字にあと「１」とした。２死一、二塁から５番のボアが２号３ランを放ち、先制のホームを踏んだ。

　二回２死走者なしの打席は遊ゴロ。四回２死二塁の好機は中直。七回１死走者なしの打席は四球だった。

　５点リードの九回２死二塁の好機はツーボールからの３球目、外角の１４８キロ速球を左前適時打。ダメ押し点を叩き出した。

　試合は、マーリンズの先発、コンリーが八回２死まで無安打無得点を記録しながら投球数が１１６球に達したために降板。２番手ウレイナも九回１死まで相手打線を無安打に抑えたが、その直後に連打を浴びるなどして失点を許した。五回の攻撃では無死一、二塁の場面でイエリチが三ゴロで三重殺を記録。波乱含みの展開となったが、チームは今季初の６連勝で勝率を５割に戻した。